急性腹症・腹部外傷に強くなる・12【最終回】
急性腹症・腹部外傷に対するIVR
加藤 崇
1
Takashi KATO
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.370-376
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212414
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
一年間の連載も今回が最終回です.気合いを入れていきましょう!
Interventional radiology(IVR)は出血コントロールには欠かせない治療手段であり,技術や機材の進歩でその適応は拡大され,今や外傷に対する非手術治療の中心となっています.しかし,その適応判断や事前準備,手技中の全身管理や手術移行の判断,および合併症への対応を含めたIVR後管理などで外科医の果たすべき役割は大きく,救命のためには,IVR医と外科医の相互理解と協力が不可欠となります.過去10年間に当院で行った緊急IVR 657件のうち,外傷は123件,内因性は534件であり,急性腹症・腹部外傷が占める割合が非常に多く,全例でわれわれ外科医が関与していました(表1).
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.