特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
13.内視鏡下外科手術
腹腔鏡下胃局所切除術・腹腔鏡下胃内粘膜切除術
大上 正裕
1
,
大谷 吉秀
1
,
林 憲孝
1
,
石塚 裕人
1
,
久保田 哲朗
1
,
熊井 浩一郎
1
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.250-253
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902487
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胃粘膜癌に対する腹腔鏡下手術として,lesion lifting法による腹腔鏡下胃局所切除術と腹腔鏡下胃内粘膜切除術が行われはじめている.きわめて早期の粘膜癌が対象であるため,病変によっては内視鏡でも辺縁がはっきりしないものもある.本手術法は十分なsurgical marginが確保できることが最大の利点であり,術前の病変の正確な深達度診断とともに病巣辺縁の同定が重要になってくる.マーキング・クリップの留置とその根部の生検による癌陰性の確認は,本法の根治性を確保する意味でもとくに重要な処置と考えている.
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