Japanese
English
特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
7.直腸腫瘍に対する局所切除(TAMISを含む)の適応と手技
Indications and procedures for local resection (including TAMIS) for rectal tumors
石井 雅之
1
,
西舘 敏彦
1
,
沖田 憲司
1
,
奥谷 浩一
1
,
秋月 恵美
1
,
佐藤 雄
1
,
浜部 敦史
1
,
竹政 伊知朗
1
M. Ishii
1
,
T. Nishidate
1
,
K. Okita
1
,
K. Okuya
1
,
E. Akizuki
1
,
Y. Sato
1
,
A. Hamabe
1
,
I. Takemasa
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科
キーワード:
早期直腸癌
,
TAMIS
,
局所切除
Keyword:
早期直腸癌
,
TAMIS
,
局所切除
pp.1329-1337
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1329
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Transanal minimally invasive surgery(TAMIS)は単孔式腹腔鏡手術用のアクセスデバイスを経肛門的に使用した,直腸腫瘍に対する最新の経肛門的局所切除術である.従来の経肛門的切除術と比較して,安定した術野を得られるだけでなく,操作性が格段に向上した.TAMISは一部の早期直腸癌に対する一括粘膜下層切除術にとどまらず,transanal total mesorectal excision(TaTME)への展開や放射線化学療法の併用,cT1b以深の病変への適応拡大など,患者の生活の質(QOL)の向上につながる術式として今後の発展が期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020