Japanese
English
臨床報告
肺切除後5年3か月無再発の胃癌術後肺転移の1例
A case of no recurrence for five years and three months after a surgical operation on metastatic lung cancer from gastric cancer
森 治樹
1
,
金岡 祐次
1
,
前田 敦行
1
,
高山 祐一
1
,
深見 保之
1
,
高橋 崇真
1
Haruki MORI
1
1大垣市民病院外科
キーワード:
胃癌
,
肺転移
,
手術
Keyword:
胃癌
,
肺転移
,
手術
pp.119-123
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212353
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要旨
症例は50歳,男性.47歳時に胃癌に対して胃全摘,膵脾合併切除,左副腎切除,下部食道切除を施行した.病理検査結果はadenocarcinoma, tub2, T3N1M0, stage ⅡBであった.術後補助化学療法としてS-1の内服を開始したが交通外傷のため4コースで中断した.術後2年経過時の血液検査でCEA 6.0 ng/mLと上昇を認めた.CT検査では左肺尖部に8 mm大の結節影を認め,PET-CT検査では同部位に集積を認め,胃癌肺転移と診断した.化学療法としてS-1+CDDPを8コース施行した.RECISTによる効果判定でstable disease(SD)であった.ほかに遠隔転移を認めず,左肺上区域切除術を施行した.切除標本は病理組織学的に胃癌の組織像と類似し,胃癌肺転移と診断した.肺切除術後5年3か月経過した現在も無再発生存中である.
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