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特集 胃癌治療ガイドライン最新版を読み解く—改定のポイントとその背景
—ガイドラインを離れて:—NCDビッグデータにみる腹腔鏡下胃切除術の現状
Current status of laparoscopic gastrectomy for gastric cancer based on a National Clinical Database in Japan
衛藤 剛
1
,
猪股 雅史
1
Tsuyoshi ETOH
1
1大分大学消化器・小児外科
pp.1196-1200
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212181
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【ポイント】
◆NCDのビッグデータは本邦における日常診療のreal worldを表したものであり,NCDデータベース事業の研究課題として,腹腔鏡下胃切除術の短期成績に関する前向きおよび後ろ向きの臨床研究が行われた.
◆腹腔鏡下胃全摘術および幽門側胃切除術は開腹手術と比較し,それぞれ安全に施行されており妥当な術式と考えられたが,腹腔鏡下幽門側胃切除術においてグレードB以上の膵液漏が有意に多かったことは注視すべき結果であった.
◆RCTによる内的妥当性の検討結果と,NCDのビッグデータを利用した臨床研究による外的妥当性の検討結果とを補完的に解釈し,今後ガイドラインに反映させていくことが期待される.
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