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特集 閉塞性大腸癌—ベストプラクティスを探す
閉塞性大腸癌の予後と補助化学療法
Adjuvant chemotherapy and prognosis of colorectal cancer with bowel obstruction
牛込 充則
1
,
船橋 公彦
1
Mitsunori USHIGOME
1
1東邦大学医療センター大森病院 一般・消化器センター外科
pp.54-59
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211907
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【ポイント】
◆閉塞性大腸癌の予後は,一般に非閉塞性大腸癌に対して不良とされるが,根治的手術が施行されれば同等であり,根治性を高めるためには術前減圧の管理が重要となる.
◆高い根治性を目的としたbridge to surgery(BTS)の術前減圧の効果は高く,また患者のQOLも向上するため臨床的意義は大きい.大腸ステント留置の短期成績から安全性と有用性は示されているが,大腸ステントの長期的な予後に及ぼす影響についてはまだ明確とはなっていない.
◆閉塞性大腸癌を対象とした補助化学療法の有用性の有無についてのエビデンスはないため,現状では補助療法の適応は最終病期に準じて選択される.
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