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特集 イラストでみる大腸癌腹腔鏡手術のポイント
閉塞性大腸癌に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic surgery for colorectal cancer with bowel obstruction
栗原 聰元
1
,
船橋 公彦
1
,
牛込 充則
1
,
小池 淳一
1
,
塩川 洋之
1
,
金子 奉暁
1
,
金子 弘真
1
Akiharu KURIHARA
1
1東邦大学医療センター大森病院一般・消化器外科
pp.195-198
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211081
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【ポイント】
◆腸閉塞の病態を的確に評価して,適切な治療のタイミングを逸さない.緊急性の高い症例については,安全性を考えて開腹で行う.
◆腹腔鏡手術の適応は,十分な減圧が得られていることが前提となる.手術操作にあたっては,愛護的な操作が必須であり,腫瘍学的には腸管損傷の回避や確実な外科的切除線の確保が必要である.
◆左結腸で一期的吻合を予定した場合には,閉塞性腸炎の存在を意識した切除範囲の設定が重要である.術前にはその範囲と程度を確認し,安全な部位を選んで吻合を行う.罹患範囲が広い場合には,比較的炎症が軽度の部位を選定して吻合し,一時的ストーマの造設を考慮する.
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