Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下に観察し切除した空腸間膜血管脂肪腫の1例
Mesenteric angiolipoma of the jejunum resected using laparoscopic-assisted-surgery
吉岡 裕一郎
1
,
三宅 秀夫
1
,
永井 英雅
1
,
奥野 正隆
1
,
細井 敬泰
1
,
南 貴之
1
Yuichiro YOSHIOKA
1
1名古屋第一赤十字病院一般消化器外科
キーワード:
血管脂肪腫
,
腸間膜
,
腹腔鏡
Keyword:
血管脂肪腫
,
腸間膜
,
腹腔鏡
pp.1387-1391
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211858
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要旨
症例は43歳,女性.腹痛を主訴に当院に救急搬送され,腹部造影CTで左腎腹側に長径60 mmの不整形結節集簇様腫瘤を指摘された.腹痛は保存的に軽快したため後日精査したところ,空腸間膜内に脂肪成分を伴う多房性囊胞性腫瘍を認めた.診断確定のため腹腔鏡にて観察を行ったところ,空腸起始部の腸間膜に暗赤色で弾性やや軟の多房性腫瘍を認めた.小開腹下に5 cmの空腸とともに腫瘍を切除した.切除標本では,割面は大小の管腔構造を呈し,病理組織学的に血管脂肪腫と診断された.小腸間膜の血管脂肪腫はきわめて稀であり,貴重な症例と考えたので報告する.
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