Japanese
English
臨床報告
後腹膜腫瘍として上行結腸癌と同時切除したCastleman病の1例
A case of retroperitoneal Castleman disease excised at the same time as ascending colon cancer with laparoscopic assisted surgery
金沢 源一
1
,
松田 由美
1
,
木下 正彦
1
,
花田 庄司
1
,
西澤 聡
1
,
清田 誠志
1
Genichi KANAZAWA
1
1東住吉森本病院外科
キーワード:
後腹膜
,
Castleman病
,
大腸癌
Keyword:
後腹膜
,
Castleman病
,
大腸癌
pp.1117-1121
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211739
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要旨
症例は85歳,女性.主訴は食欲不振と体重減少および便潜血陽性であった.2013年7月に消化管精査目的で内視鏡検査を施行し,上行結腸癌を認めた.手術目的で当科へ紹介となったが,その際の腹部CTで左後腹膜の腫瘍を認めた.同腫瘍は造影CTで内部不均一に造影され,周囲から数本の血管の流入を認めた.同年9月上旬に上行結腸癌および左後腹膜腫瘍に対し,腹腔鏡補助下に右半結腸切除および左後腹膜腫瘍摘出術を施行した.病理診断にて後腹膜腫瘍はCastleman病(hyaline vascular type)と診断された.Castleman病は稀なリンパ増殖性疾患で,後腹膜に発生するのはさらに稀である.右側結腸と左後腹膜の病変に対し,腹腔鏡補助下の手術で同時に切除することができた.
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