特集 百花繚乱! エネルギーデバイスを使いこなす
扉
pp.519
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211602
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超音波凝固切開装置と血管シーリング装置の登場で内視鏡手術が大きく進歩し,開腹手術にも使用されるようになった.以前からあるモノポーラに代表される高周波手術機器についても,さまざまな出力モードを備え,内視鏡下で使用されるようになってきている.近年,腹腔鏡下肝切除が普及したのは,このような各種エネルギー機器の進歩が大きい.
これらの機器の特徴を生かし,場面ごとで使い分けたいところではあるが,多くがディスポーザブル機器であるのでコストの問題もあり,手術の時間や出血量の軽減,クオリティと,経済性とのバランスが求められている.また,超音波凝固切開装置では当初からキャビテーションによる周囲組織損傷が指摘されていたが,これらのエネルギー機器全般において,発生する熱による臓器への影響や損傷が重要な問題点である.
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