増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
肝胆膵
肝癌破裂
落合 高徳
1
,
大畠 慶映
1
,
佐藤 拓
1
,
渡辺 秀一
1
,
巌 康仁
1
,
光法 雄介
1
,
小野 宏晃
2
,
松村 聡
1
,
伴 大輔
1
,
工藤 篤
1
,
田中 真二
3
,
田邉 稔
1
Takanori OCHIAI
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
2東京医科歯科大学疾患バイオリソースセンター
3東京医科歯科大学分子腫瘍医学分野
pp.309-313
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211396
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POINT
■肝癌破裂は緊急の治療を要するoncologic emergencyである.
■治療は,①迅速な診断,止血処置と肝不全の予防といった急性期治療,②癌に対する治療,の2相に分けて考える必要がある.
■本邦で施行された全国原発性肝癌追跡調査データの解析により,肝細胞癌破裂例の予後が非破裂例よりも悪いことが明らかにされたものの,より詳細な解析については今後のデータの集積が必要である.
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