増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
肝胆膵
重症急性膵炎
松尾 洋一
1
,
森本 守
1
,
坪井 謙
1
,
社本 智也
1
,
佐藤 崇文
1
,
齊藤 健太
1
,
今藤 裕之
1
,
坂本 宣弘
1
,
竹山 廣光
1
Yoichi MATSUO
1
1名古屋市立大学消化器外科学
pp.301-307
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211395
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POINT
■急性膵炎と診断された段階で直ちに重症度判定を行う.さらに発症から48時間までは,経時的に重症度判定を繰り返して行うことが重要である.
■「急性膵炎診療ガイドライン2015」では,診療上重要と思われる臨床指標が“Pancreatitis Bundles 2015”として提起されており,重症急性膵炎ではこれに沿った治療が必要である.
■重症急性膵炎は感染を伴った壊死性膵炎であることが多い.できる限り保存的治療で炎症の消褪・限局化をはかり,被包化壊死(WON)となった後に,step-up approach法で段階的に治療することが予後を改善する.
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