増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
下部消化管・腹壁
痔核急性症,肛門周囲膿瘍
寺田 俊明
1
,
岩垂 純一
2
Toshiaki TERADA
1
1寺田病院
2岩垂純一診療所
pp.274-281
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211390
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POINT
■血栓性外痔核の治療の基本は保存治療であるが,血栓が大きく疼痛が強い場合や血栓の穿破部からの出血が収まらない場合は,血栓摘出や外痔核切除を施行する.
■嵌頓痔核の初期治療は基本的に保存治療である.嵌頓した痔核を肛門管内に還納整復しむくみを軽減させ,急性期症状をまず改善させてから外科的切除の適応を再評価する.
■肛門周囲膿瘍と診断がつけば,切開排膿を速やかに施行することが原則である.
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