増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅰ章 周術期の集中治療
敗血症と多臓器不全
ARDSの診断と治療—最近の知見と重要ポイント
成宮 博理
1
,
橋本 悟
2
Hiromichi NARUMIYA
1
1京都第二赤十字病院救急科
2京都府立医科大学附属病院集中治療部
pp.82-88
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211353
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POINT
■ARDSは様々な疾患に続発する,低酸素血症をきたす急性の肺障害であり,肺胞毛細血管内皮細胞と肺胞上皮細胞の透過性亢進による肺水腫を特徴とする.
■ARDSの死亡率は30〜40%と非常に高いが,ARDSの病態は経時的かつheterogeneousに変化するため,画一的な治療方法の確立は困難である.
■治療にあたっては,医師のみならず,看護師や薬剤師,臨床工学技士,理学療法士や栄養士など様々な職種の協力を集中させることが必要になる.
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