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特集 エキスパートが教える 鼠径部ヘルニアのすべて
各論1:鼠径ヘルニア修復術の各術式
—鼠径部切開法 メッシュを用いた修復—Lichtenstein法
Lichtenstein repair
中嶋 昭
1
,
川村 徹
1
,
野谷 啓之
1
Akira NAKASHIMA
1
1公益財団法人日産厚生会玉川病院 外科ヘルニアセンター
pp.1217-1223
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211318
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【ポイント】
◆Lichtenstein法は鼠径ヘルニア手術のグローバルスタンダードである.
◆前方アプローチ,オンレイメッシュ法であるため,ほぼすべての鼠径ヘルニア症例に適応することができ,術者による成績の差が少ない.
◆オンレイメッシュの最内側は恥骨上に2 cm以上オーバラップさせ,この部の再発を予防する.
◆メッシュの縫合固定においては関連3神経を確実に同定し,これらを避けて行うことによって,術後の慢性疼痛を予防する.疑問の場合は切断を躊躇しない.
◆本法の実施にあたって,大腿ヘルニアには注意が必要である.術前,術中において大腿ヘルニアを認めた場合は別途の対応を必要とする.
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