Japanese
English
臨床報告
経肛門的に挿入された下行結腸内異物の1例
A case report on a transanal foreign body in the descending colon
光岡 晋太郎
1
,
酒井 亮
1
,
寺本 淳
1
,
川崎 伸弘
1
,
庄賀 一彦
1
,
羽井佐 実
1
Shintaro MITSUOKA
1
1岡山市立市民病院外科
キーワード:
経肛門的下行結腸内異物
,
手術
,
経肛門的消化管異物
Keyword:
経肛門的下行結腸内異物
,
手術
,
経肛門的消化管異物
pp.329-334
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104501
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要旨
患者は24歳,男性.腹痛を主訴に近医を受診し,結腸内に異物を指摘され,当院を紹介された.腹部CTで下行結腸内に長さ約15cm,直径約5cmの円筒状の異物が確認された.内視鏡的に摘出を試みたが摘出できず,緊急に開腹手術を施行した.下行結腸内に弾性・軟な異物を触知し,用手的に肛門側に押し出そうと試みたが移動できず,S状結腸を切開して異物を摘出した.異物はウレタン製の性的玩具であり,みずから経肛門的に挿入したものが取り出せなくなったものであった.経肛門的に挿入された異物は多くの場合,直腸内にとどまり,下行結腸まで移動した例は非常に稀であり,検索しえた範囲では本邦2例目であった.
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