Japanese
English
臨床報告
コルセット着用が一因と思われる両側鼠径・大腿ヘルニアに対し腹腔鏡下に修復した1例
A case of bilateral concomitant inguinal and femoral hernias managed by wearing a lumber corset and treated with transabdominal preperitoneal repair
三宅 隆史
1
,
鈴木 正彦
1
,
浅羽 雄太郎
1
,
臼井 弘明
1
,
鶴岡 琢也
1
,
水上 泰延
1
Takashi MIYAKE
1
1JA静岡厚生連遠州病院外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
大腿ヘルニア
,
併存型ヘルニア
,
腹腔鏡
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
大腿ヘルニア
,
併存型ヘルニア
,
腹腔鏡
pp.232-235
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211091
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要旨
症例は67歳,男性.腰痛に対してコルセットを処方され,2週間使用後に右鼠径部の痛みと膨隆が出現し,当科へ紹介となった.右鼠径部に鶏卵大のヘルニア,左鼠径部に壁の脆弱性を認めたため,腹腔鏡下ヘルニア根治術(transabdominal preperitoneal repair:TAPP)を施行した.右側はⅠ-2型+Ⅲ型の併存型ヘルニア,左側はⅠ-1型+Ⅱ-1型+Ⅲ型の併存型ヘルニアを認めた.現在までに併存型ヘルニアが両側に同時発症したという報告はなく,腹圧上昇や外圧が契機となって発症した鼠径部ヘルニアの報告例も認めていない.脆弱化した両側鼠径部領域を正確に確認・補強できる腹腔鏡下手術が有用な1例であった.
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