Japanese
English
臨床報告
巨大後腹膜リンパ管腫の1切除例
A case in which surgery was performed for megalymphatics of the retroperitoneum
高橋 誠
1,3
,
新田 宙
1
,
釜田 茂幸
1
,
伊藤 博
1
,
兼子 耕
2
,
宮崎 勝
3
Makoto TAKAHASHI
1,3
1深谷赤十字病院外科
2深谷赤十字病院病理部
3千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
リンパ管腫
,
後腹膜
,
手術
Keyword:
リンパ管腫
,
後腹膜
,
手術
pp.115-120
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211064
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は52歳,女性.2年ぶりに行った検診の腹部超音波検査で巨大囊胞を指摘され,当科へ紹介された.CTにて膵尾部尾側で左腎腹側に境界明瞭な囊胞性病変を認め,後腹膜腫瘤と診断された.悪性の可能性も考え開腹下に完全摘出した.囊胞内容は乳糜で,囊胞の内皮細胞がD2-40陽性となり,後腹膜リンパ管腫の診断となった.後腹膜リンパ管腫は稀な疾患で,根治には完全切除が必要である.巨大後腹膜リンパ管腫の1切除例を,文献的考察を加え報告する.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.