ひとやすみ・133
初めての入院を経験して
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.80
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211056
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生来健康なため,還暦を過ぎた現在まで入院したことがなかった.しかしながら健診にて前立腺癌が見つかり,手術のために初めて入院することになった.そこで一般患者の入院環境を体験するために,個室を勧められながらも敢えて大部屋を選択した.そして手術を伴う10日間の入院生活を送った.
かつては6人部屋が主体であり,隣人との間隔も狭くカーテン1枚であった.したがって中間に入院した患者は,両端のベッドを,できれば窓側のベッドを希望し,病室ではいつもベッド移動が行われていた.現在は4人部屋が基本であり,トイレや洗面台も各室に常備されていた.さらにベッド間には棚が設置され,居住環境は格段に改善された.しかしながら実際に入院してみると,廊下側よりは窓側のベッドが使い勝手が良く,また同室患者のいびきや咳嗽が気になり共同生活は大変であった.
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