学生の眼
初めての実習を経験して
住本 裕子
1
1国立熊本病院付属看護学校
pp.630-633
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918419
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初めての実習を前にして
私は最初,病棟に来るまでは,実習が不安でたまらなかった.怖い気持ちもあった.今まで実習してきている学生から話を聞くと,すごく勉強になったという者もいれば,とうていついていけなかったという者もいて,私は実際,どんな実習ができるんだろうかと心配で,落ち着かなかった.すごく勉強になった,ほんとによかった,よかったという人がうらやましくて,何しろ複雑な気持ちで実習に来た.
実習の期間は1月17日-2月10日までであった.受け持ちの患者さんは○川○男氏,49歳,男性.病名は大動脈狭窄,胃潰瘍で,卒中後のボケのような状態が若干続いていた.
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