ひとやすみ・120
続「夫の付き合う人は」
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.45
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210607
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101回目(68巻8号)のHitoyasumiに,「夫の付き合う人は」を掲載させていただいた.そこでは「仕事に邁進しているにもかかわらず,最大の理解者であるべき奥様から信頼を得ていない」と歎く昭和51年大学卒の同期生のために,一肌脱ぐことを宣言した.その顛末を報告する.
郡山市で開催された第69回消化器外科学会総会最終日,近郊の温泉で同期会を開くことにした.30数名に夫婦同伴による参加をメールで呼びかけた.当初は奥様を交えた懇親会で大いに語り会い,翌日は近郊の観光地を散策し,日頃疎遠になりがちな夫婦の絆を深めるはずであった.しかし,同期生はいずれも教授,病院長,さらには学長などの要職に就き,超多忙であった.趣旨には皆が賛同してくれたが,参加表明したのは13名だけであった.しかも夫の希望的観測を含めても夫婦での参加表明は3組だけで,私自身も妻からは拒絶された.かくして翌日の観光は中止となり,さらには直前のキャンセルも相次ぎ,最終的に集ったのは夫婦一組,個人参加9名のみで,ほかに教授に動員された福島医科大医局員3名が参加してくれた.
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