Japanese
English
臨床報告
FDG-PETで高集積を示した原発性横隔膜神経鞘腫の1例
A case of diaphragmatic shwannoma with a high FDG uptake on PET
稲岡 健一
1
,
中山 裕史
1
,
関 幸雄
2
,
片岡 政人
1
,
竹田 伸
1
,
近藤 建
1
Kenichi INAOKA
1
1独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター外科
2独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター呼吸器外科
キーワード:
横隔膜
,
神経鞘腫
,
FDG-PET
Keyword:
横隔膜
,
神経鞘腫
,
FDG-PET
pp.1145-1150
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210880
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要旨
症例は76歳,女性.慢性リンパ性白血病で通院中,胸部X線にて異常を指摘され,CTにて胃に接する70 mm大の腫瘍性病変を認めた.FDG-PETでは同部位に高集積を示し,悪性の胃GISTを疑い開腹術を施行した.横隔膜より発生した腫瘍であり,胃や肝臓への浸潤は認めなかった.横隔膜腫瘍切除術,横隔膜欠損部修復術を施行した.病理検査にて良性神経鞘腫と診断した.原発性横隔膜腫瘍は非常に稀であり,術前診断は困難である.またFDG-PETにて高集積を示したため,悪性の可能性が高いと考えていたが,良性神経鞘腫でも高集積を示すこともあり,確定診断には病理検査が必須であることを踏まえたうえで手術に臨むべきであると考えた.
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