Japanese
English
臨床報告
長期生存が得られている腹膜播種を伴った巨大胃gastrointestinal stromal tumorの2例
Two cases of huge gastrointestinal stromal tumors of the stomach with dissemination
阿部 俊也
1
,
仲田 興平
1
,
永井 英司
1
,
大内田 研宙
1
,
山元 英崇
2
,
田中 雅夫
1
Toshiya ABE
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
2九州大学大学院医学研究院形態機能病理学
キーワード:
巨大胃gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
腹膜播種
,
イマチニブ
Keyword:
巨大胃gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
腹膜播種
,
イマチニブ
pp.371-377
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210689
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要旨
症例1は胃体部前壁に約30 cm大の巨大腫瘤を認め,胃gastrointestinal stromal tumor(GIST)が疑われた.症例2は胃体部後壁に約20 cm大の巨大腫瘤を認め,胃GISTが疑われた.両症例とも胃部分切除と播種巣切除を行い,病理組織学的検査からGISTの高リスク群と診断した.症例1は肝転移,腹膜播種再発を認めたが,イマチニブ投与にて術後77か月生存中である.症例2は術後32か月無再発生存中である.20 cmを超える胃GIST切除症例は稀であり,腹膜播種を認めた場合の予後は不良であるとされているが,積極的な外科治療と化学療法の併用により長期生存の可能性が示唆される.
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