Japanese
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特集 転移性腫瘍に対する治療戦略
Gastrointestinal stromal tumor(GIST)の肝転移に対する治療戦略
Management of hepatic metastases from gastrointestinal stromal tumor(GIST)
鈴木 秀樹
1
,
木暮 和夏子
1
,
和田 渉
1
,
新木 健一郎
1
,
小林 力
1
,
久保 憲生
1
,
桑野 博行
1
Hideki SUZUKI
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
キーワード:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
肝転移
,
イマチニブ
,
肝切除
Keyword:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
肝転移
,
イマチニブ
,
肝切除
pp.1527-1538
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102864
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要旨:進行したgastrointestinal stromal tumor(GIST)では15~20%の症例においてGISTの肝転移が認められる.また,原発巣に対して根治的切除を施行しても70~77%と高率に肝に再発が認められ,GIST肝転移の治療はGIST患者の予後改善のために非常に重要である.現在,転移/再発GISTの第1選択はイマチニブ投与であり,欧米の臨床試験の結果から80%を超える病勢コントロール(有効+不変)が得られている.しかしながら,イマチニブ投与だけでは完治は望めず,症例を選択し肝切除を施行することで予後の延長が期待できる.また,肝予備能が悪い症例や重篤な合併症を有し肝切除不能な症例では,肝転移に対してradiofrequency ablation(RFA)やtranscatheter arterial embolization(TAE)も有効な手段である.
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