表紙の心・22
—外科医の味方—ラブレーの研究書
大村 敏郎
1,2
1川崎市立井田病院外科
2慶応義塾大学医史学
pp.1675
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210543
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今月は本の表紙の写真を表紙に使った.19世紀末に出版された目立たぬ薄い本である.その著者ウールアール(ArthurHeulhard)が文芸評論家であるところから,医学史の世界には広く知られているわけではない.しかし,表題の「外科医ラブレー」は中味と共に大いに興味のあるものである.
さらにこの本にまつわる話題としては,扉のページに1931年パリで入手したと,ラブレー研究家として有名な仏文学者の渡辺一夫氏のサインがしてある由緒ある書物である.
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