海外留学 不安とFUN・第9回
サンディエゴ(ラ・ホヤ)での研究生活・2
﨑元 晋
1,2
1The Friedlander Laboratory, The Scripps Research Institute
2大阪大学眼科学教室
1The Friedlander Laboratory, The Scripps Research Institute
pp.1386-1387
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211939
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スクリプス研究所
私が所属するスクリプス研究所は,バイオメディカル分野におけるアメリカ最大規模の非営利の私立研究所で,カリフォルニア州とフロリダ州に2つのキャンパスがあります。大学院大学のシステムを取っており,学生は博士号を取得する目的で入学しますが,この研究所に占める学生の割合は非常に少なく,主にポスドクやファカルティによって構成されています。その内訳は200人以上のPI(principal investigator)をはじめとして,約500人以上のポスドク,総スタッフは約2,500人以上にのぼります。
スクリプス研究所の起源は1924年に創立されたScripps Metabolic Clinicまでさかのぼり,そこからスタートしたこの研究所は主に生物学的・化学的な研究科で占められています。これまで4人のノーベル賞受賞者を輩出しており,最近ではToll様受容体を発見した,ボイトラー博士(現在はテキサス大学)がノーベル生理学・医学賞を受賞しています。サンディエゴに存在する他の研究所群と同様,非常に国際色豊かで,ポスドクは世界各国から集まってきており,日夜研究に励んでいます。日本人のポスドクも数多く在籍しており,その交流も盛んです。
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