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特集 がん放射線療法の現況と進歩
胃悪性腫瘍の放射線療法
Radiation therapy for gastric cancer and malignant lymphoma
小堀 鷗一郎
1
Ohichiro KOBORI
1
1東京大学医学部第1外科学教室
pp.1169-1173
発行日 1989年9月20日
Published Date 1989/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210441
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胃癌に対する放射線治療に関しては,単独治療,術中照射,術後補助療法それぞれについて一定の成果が報告されているが,特に術後の補助化学療法と組み合わせることによって進行胃癌の予後の改善に寄与しうると考えられる.胃悪性リンパ腫については,特に術後の再発の防止にその有効性が認められてはいるものの,各施設の報告例が限られていて,最終的な結論を得るには至っていない.いずれにせよ,胃悪性腫瘍の放射線治療は胃という臓器の機能,解剖学的位置における特殊性を十分に考慮して,綿密な治療計画に基づいて行われるべきである.
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