Japanese
English
特集 がん放射線療法の現況と進歩
食道癌の放射線療法
Radiation therapy for esophageal carcinoma
飯塚 紀文
1
Toshifumi IIZUKA
1
1国立王子病院
pp.1163-1167
発行日 1989年9月20日
Published Date 1989/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210440
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
食道癌に対する放射線治療の現況と将来の展望について述べた.外科手術との併用として術前照射が過去20年ほど最も多く行われて来たが,われわれの研究で術後照射の方が生存率が高いので,今後はこちらが主流になるであろう.事実多くの施設で術前照射は行われなくなっている.術後照射は確かに生存の延長につながるであろうが,高齢者とくに肺気腫のある症例では照射法に工夫が必要であろう.一方,Leichmanの外科手術なしの放射線と化学療法の併用による食道癌の治療法の成績は非常に興味のあるものである.現在わが国ではこのような報告はみられないが,検討する時期に来たように思える.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.