臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
XII.癌
内科領域の固型癌の放射線療法の適応と限界
232.食道癌—術前照射か術後照射か
飯塚 紀文
1
Toshifumi Iizuka
1
1国立がんセンター病院・手術部
pp.2620-2621
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218773
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食道癌に対する治療法としては,放射線治療と外科手術とが古くから行われている.放射線単独治療での治癒例もあるが,腫瘍が小さくリンパ節転移がないことが条件となっている.現実には進行癌が多いので,外科手術が必要である.外科手術と放射線治療とを組み合わせて治療成績を向上させる試みもいろいろ行われている.放射線治療を手術の前に行うのがよいか,手術の後に行うのがよいかは,未だ結論がでておらず,また,個々の症例によっても変わるのが現実である.症例をみながら考えてみたい.
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