Japanese
English
臨床研究
用手的胃十二指腸動脈圧迫法による肝動脈塞栓術
Hepatic transcatheter arterial embolization with blocking of the gastroduodenal artery by finger compression
久保田 仁
1
,
川村 陽一
2
Hitoshi KUBOTA
1
,
Youichi KAWAMURA
2
1県立尾張病院外科
2川村病院外科
pp.701-703
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210365
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はじめに
肝動脈塞栓術(以下TAE)1)は肝腫瘍の治療や外傷性肝損傷に対する止血法として放射線科医のみならず外科医によっても施行される機会が多い.TAEを施行する場合,膵炎や十二指腸壊死などの合併症を予防するためには,カテーテル先端は少なくとも胃十二指腸動脈分岐部より末梢側に挿入する必要がある.しかしながら,肝動脈分岐形態により固有肝動脈への挿管が困難な症例を経験することがある.そのような症例に対して,体表より用手的に胃十二指腸動脈を圧迫して,一時的に胃十二指腸動脈の血流を遮断して,総肝動脈より肝動脈塞栓術(以下本法)を行うことを試みた.
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