表紙の心・17
医療とかかわりの多い聖ルイ王の像
大村 敏郎
1,2
1川崎市立井田病院外科
2慶応義塾大学医史学
pp.640
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210355
- 有料閲覧
- 文献概要
初めて外科医組合結成を呼びかけたジャン・ピタール(Jean Pitard, 1228〜1315)が仕えたのはフランス王ルイ9世(Louis Ⅸ,1212〜1270)であった.最後の十字軍を組織したことでも知られるように敬虔なキリスト教徒で,死後聖人として聖ルイ王(Saint Louis)と呼ばれるようになり,後世のフランス人達に尊敬され親しまれてきた.
アメリカの開発に努力したフランス人は時の国王ルイ14世(Louis ⅩⅣ, 1638〜1715)の名に因んで中部アメリカをルイジアナと名づけ,その首都をセント・ルイスと呼んだのであった.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.