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北里柴三郎飛躍の基盤—破傷風菌純培養100年
大村 敏郎
1,2
1川崎市立井田病院外科
2慶応義塾大学医史学
pp.539-540
発行日 1989年4月20日
Published Date 1989/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210338
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1889年4月27日のことである.ベルリンの第18回ドイツ外科学会において北里柴三郎(1852〜1931)が破傷風菌の純培養に成功したことを報告している.今年がちょうど100年目に当るので注目していただきたい.
発表の場が細菌や衛生領域の学会でなく,外科学会であるところが面白いし,本誌に載せたい理由である.破傷風は外傷に関連して起こる特異な症状を呈する外科的疾患として大きな地位を占め,恐れられていたのであった.
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