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特集 肝門部胆管癌の治療
肝切除を伴わない肝門部胆管癌手術—肝門部胆管癌に対する肝門切除術と予防的補助療法の実際
Hepatic hilar resection with targeting chemotherapy and intracavitary irradiation for hepatic hilar bile duct cancer
小山 研二
1
,
田中 淳一
1
,
嘉藤 茂
1
,
面川 進
1
Kenji KOYAMA
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.341-346
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210306
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肝門部胆管癌に対する肝葉切除術は,侵襲の大きさに比してその根治性は必ずしも高くない場合が少なくない.それに対し,肝門切除術は,肝門部に限局した症例には軽微な侵襲で切除可能である.しかし,その場合は,胆管断端,肝内胆管周囲のリンパ管や神経周囲および肝尾状葉への癌浸潤などを遺残させて予後不良になる可能性がある.そこで,これらの予後規定因子に対して適切な予防的補助療法—微粒子活性炭吸着マイトマイシンCの局注,経胆管および経下大静脈的腔内照射—を行うことで根治性を高めることを前提とする肝門切除術を開発,実施している.これまで10例に施行し予後を追跡している.
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