Japanese
English
臨床研究
肝門部胆管癌切除例の検討
Hilar carcinoma of the bile duct
川原田 嘉文
1
,
水本 龍二
1
Yoshifumi KAWARADA
1
,
Ryūji MIZUMOTO
1
1三重大学医学部第1外科
pp.245-250
発行日 1981年2月20日
Published Date 1981/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207612
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はじめに
肝外胆管癌は一般に下部胆管に発生する頻度が多いと報告されているが,最近percutaneous transhepatic cholangiography(PTC)やendoscopic retrograde cholangiopancreatography(ERCP)の普及により,閉塞性黄疸の診断が容易になり,さらにPTC drainage(PTCD)により予め黄疸を軽減し,術前状態を改善せしめて積極的に肝門部や上部胆管癌に対しても手術が行なわれるようになつており,摘除成功例の報告も増加している.
われわれは過去3年半に肝門部胆管癌7例を手術し(表1),うち肝切除合併を含めて4例(57%)の切除に成功しており,肝管空腸吻合により再建しているのでこれらの症例を紹介し,あわせて肝外胆管癌の占拠部位からみた分類とその治療法について検討した.
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