Japanese
English
特集 肝門部胆管癌の治療
肝門部胆管癌の放射線療法
Radiation therapy for the main hepatic duct carcinoma
轟 健
1
,
岩崎 洋治
1
Takeshi TODOROKI
1
,
Yoji IWASAKI
1
1筑波大学臨床医学系外科
pp.347-358
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210307
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
胆管癌の放射線治療に関する報告のうちから,肝門部胆管癌(左右肝管合流部に原発あるいは波及した肝管癌)のみについて外部照射(74例),腔内照射(96例),術中照射(37例)に分けてまとめ,線量や成績および各照射法の生物学的背景も含めて考察し,最近の進歩を紹介した.術中照射では自験例20例のうち特に切除との併用を中心に基礎研究も含めて報告した.
外部照射単独の耐容線量は50〜60Gyであるが,この線量では効果が不十分であり,腔内照射(lr 192)との併用(腔内で約60Gy,外部で30〜40Gy追加が最も多い)で成績が向上している.しかし,切除可能例が見落される可能性もある.術中照射は切除との併用で成績の向上がみられ,術中15〜20Gyに術後30〜50Gyを追加する症例が多い.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.