Japanese
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特集 80歳以上高齢者の手術
肝・胆道・膵の手術
Hepatobiliary-pancreatic surgery in advanced aged patients over 80 years old
原田 昇
1
,
内村 正幸
2
,
脇 愼治
2
,
木田 栄郎
2
,
深堀 知宏
2
,
浦川 聡史
2
,
池松 禎人
2
,
梶山 勇二
2
,
持永 信夫
3
,
土屋 凉一
3
Noboru HARADA
1
1静岡県立大学短期大学部
2浜松医療センター
3長崎大学医学部第2外科
pp.225-230
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210289
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高齢者における肝胆膵外科の現状を膵癌149例,胆嚢癌85例,胆管癌120例,肝癌137例の教室例を用いて検討した.これらの悪性腫瘍では年代の推移とともに70歳以上の高齢者手術患者の占める割合は増加し,かつ,その手術侵襲の程度は根治性を期待した拡大手術の傾向がみられ,切除率も中壮年者と比較し同等かそれ以上の切除率を示した.しかし,80歳以上の超高齢者の9例では3例のみが切除例であった.合併症は同期間の壮年者患者と比較してほぼ同程度であり,栄養管理をはじめ細心の管理を行えば壮年者と大差ない根治性の高い手術に十分に耐えうるものと判断された.
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