Japanese
English
特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
大腸癌手術
The skin incision of the colorectal surgery
久保 隆一
1
,
待寺 則和
1
,
藤本 喜代成
1
,
家田 真太郎
1
,
肥田 仁一
1
,
松村 衛磨
1
,
本田 哲史
1
,
進藤 勝久
1
,
安富 正幸
1
Ryuichi KUBO
1
1近畿大学医学部第1外科
キーワード:
大腸癌手術
,
腹腔鏡下腸切除術
,
皮膚切開
,
術野展開
Keyword:
大腸癌手術
,
腹腔鏡下腸切除術
,
皮膚切開
,
術野展開
pp.1439-1444
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902132
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
大腸癌は,結腸・直腸癌ともに手術療法に適した癌である.他の消化器癌と比較して術後成績は良好である.大腸癌の手術では第3群リンパ節の郭清を伴った腸切除術が中心であり,この手術手技が良好な手術野でできるような皮膚切開が必要である.結腸癌の手術では手術部位に腹腔内の広い範囲が含まれる場合が多く,手術する部位により異なった皮膚切開で術野展開を行い,広い術野での安金で十分な郭清を伴った手術を心掛ける.直腸癌手術では狭い骨盤内での手術操作が十分にでき,下腸間膜動脈の根部の処理が同時にできるような腹部皮膚切開をおく.腹会陰式直腸切断術では会陰操作の際の術野も重要である.体位は砕石位が中心であるが,施行する手術により砕石位のとり方が異なる.後方からのアプローチの手術の体位はjuck-knife positionである.腹腔鏡下腸切除術ではトラカールの挿入部位と切除大腸を取り出すための皮膚切開の部位に工夫が必要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.