特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅰ.術前・術後管理における薬物療法の実際
大腸癌手術
宇都宮 譲二
1
,
中井 亨
1
,
太田 昌資
1
1兵庫医科大学第2外科
pp.694-696
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209341
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□術前管理
1.腸管清拭法
大腸手術にあたつては著しく多い腸内菌量(1010/g)を術中にminimumにすることが要点であり,そのために機械的および化学的処置を併用する.
機械的処置 ①Brown法:多量の水分と塩類下剤を腸内に充し,これを刺激性下痢により一気に排出させる.②EDを5日間投与すると糞便量,菌量ともに減少する.低栄養状態の患者に適するが,これのみでは不十分である.
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