Japanese
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特集 膵臓の外科—up to date
急性膵炎—手術の適応とタイミング
Indication and timing of the surgical treatment in acute pancreatitis
前田 治伸
1
,
山口 孝
1
,
角田 司
1
,
土屋 凉一
1
Harunobu MAEDA
1
1長崎大学医学部第2外科
pp.33-40
発行日 1989年1月20日
Published Date 1989/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210256
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急性膵炎の手術適応と考えられるものは,1)外科的治療により救命しうる他の外科的疾患との鑑別のための開腹,2)強力な保存的治療を行っても症状の改善が得られなかったり,症状が増悪する場合,3)外科的治療により原因を除去することができる場合,4)膵仮性嚢胞,膿瘍,血腫形成などの後期合併症に対する手術などである.1),3),4)の手術適応に関しては異論はないと考える.しかし,2)の重症急性膵炎の手術適応に関しては一定した考え方はないというのが現状である.教室では重症急性膵炎に手術(膵授動術兼膵床ドレナージ術)を行い良好な結果を得ている.
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