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特集 膵臓の外科—up to date
膵組織生検の手技とコツ
Technique of operative pancreatic biopsy
植松 繁人
1
,
尾形 佳郎
2
Shigeto UEMATSU
1
,
Yoshiro OGATA
2
1済生会宇都宮病院外科
2栃木県立がんセンター外科
pp.27-31
発行日 1989年1月20日
Published Date 1989/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210255
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画像診断の進歩により,膵の形態異常に遭遇し質的診断を迫られる機会が増え,膵生検の重要性も増しつつある.非手術的膵生検法は吸引細胞診が主体であるが,膵癌を疑い,手術が考慮されたならば,術前に生検を行う必要はなく,術中膵生検を施行すべきと考える.われわれが用いている術中生検法は,穿刺組織診,楔状切除,膵尾側切除,膵分節切除+尾側膵空腸吻合である.限局した膵炎巣に潜む微小癌などを想定すると,"切除こそが最良の生検法"との主張にも妥当性があり,尾側切除,分節切除を生検法の範疇に加え,積極的な姿勢で臨んでいる.本稿では,これら術中膵組織生検法の手技を中心に述べた.
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