Japanese
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特集 直腸癌の手術
腹仙骨式直腸切断術
Abdominoperineal excision of the rectum using anteroposterior approach
戸部 隆吉
1
,
前谷 俊三
1
,
西川 俊邦
1
Takayoshi TOBE
1
,
Shunzo MAETANI
1
,
Toshikuni NISHIKAWA
1
1京都大学医学部第1外科
pp.1905-1912
発行日 1988年12月20日
Published Date 1988/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210240
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現在日本でいう腹仙骨式直腸切断術とは,仰臥位で腹腔操作の後,開脚腹臥位に体位を変更して,肛門と下部直腸の剥離を行う方法を指すようである.この際,尾骨は切除しても,仙骨まで切除することは稀であり,本来の仙骨式直腸切除術とは違った意味で使われている.
本術式の最大の特徴は,直腸前方の剥離面を直視下に捉えることにある.これにより冷静かつ正確に前方の剥離ができ,同時に確実な止血が可能となる.そのほか本術式の長所と短所を述べ,われわれが行っている方法を紹介する.
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