Japanese
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臨床研究
乳腺腫瘤の超音波診断への多変量解析の応用の試み
Trial application of multivariate analysis to ultrasonographic diagnosis of breast tumors
速水 啓介
1
,
大城 久司
1
,
貞本 誠治
1
,
山中 啓司
1
,
沖元 達也
1
Keisuke HAYAMIZU
1
1広島県立広島病院第1外科
pp.1793-1795
発行日 1988年11月20日
Published Date 1988/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210222
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はじめに
日本超音波医学会医用超音波診断基準に関する委員会が乳腺超音波断層法(以下,乳腺エコーと略す)の診断基準案を公示している1)(表1).この7つの所見のうち,縦横比の値に関してはまだ議論の余地があるが,今後ともこれに則ったエコー所見の記述が臨床の場でなされることと思われる.これらの所見から,その乳腺腫瘤が良性か悪性かを診断する際に統計学的手法を用いるなら,多変童解析のうちの数量化理論II類がモデルとして適用される2,3).本研究では,その数量化理論Ⅱ類を用いることにより良性悪性の鑑別診断における正診率が向上するか,また鑑別のためには7つの所見のうちどの所見がどの程度重要なのかを検討した.
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