今月の臨床 女性診療科外来プラクティス
VII 乳腺外来
4. 乳腺腫瘤の鑑別
大野 真司
1
1国立病院機構九州がんセンター乳腺科
pp.622-625
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100109
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1 検査対象と目的
腫瘤に対して迅速かつ適切な診断の流れのなかで正しい診断を行うためには,視触診の基本的手技を体得するとともに,腫瘤を形成する疾患の知識を身につけておくことが大切となる.本稿では,乳腺腫瘤の診断の進め方と鑑別点,各疾患の特徴について概説する.
2 検査の進め方と評価
いかに画像診断や生検技術が進歩したとはいえ,視触診が診察の第一歩であることに変わりはなく,初診時の視触診によりある程度の診断をつけて,その後の検査計画が方向づけられる(図1).主な画像検査はマンモグラフィと乳房超音波検査であるため,別項を参照していただきたい.
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