Japanese
English
臨床報告
肺癌からの小腸転移巣穿孔の1例
A case report of the small bowel perforation secondary to metastatic lung cancer
黒柳 裕
1
,
西村 正士
1
,
岡本 勝司
1
,
藤岡 進
1
,
堀尾 茂生
1
,
吉田 カツ江
2
Yutaka KUROYANAGI
1
1桐生厚生総合病院外科
2桐生厚生総合病院中央検査室病理
pp.1111-1115
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210114
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はじめに
原発性肺癌は血行転移を生じるさい癌細胞が直接大循環系に散布されるため,全身のいかなる臓器にも転移を起こす可能性がある.一般に脳,肝臓,腎臓,骨などへの転移が多いとされている.腸管への転移は少なく剖検例での転移頻度は4.4%〜12.7%とされ,転移巣の切除例の報告はわずかである.われわれは肺癌の小腸転移巣による小腸穿孔例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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