Japanese
English
臨床経験
下腿に発生した皮膚転移巣を初発症状とした肺癌の1例
A Case Report of Cutaneous Metastasis of Lung Cancer in a Lower Leg
山川 徹
1
,
須藤 啓広
1
,
鶴田 登代志
1
,
舘 靖彦
2
,
鈴木 勝美
2
,
荻原 義郎
2
Tohru Yamakawa
1
1榊原温泉病院整形外科
2三重大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Sakakibara Spa Hospital
キーワード:
皮膚転移
,
cutaneous metastasis
,
肺癌
,
lung cancer
,
下腿
,
lower leg
Keyword:
皮膚転移
,
cutaneous metastasis
,
肺癌
,
lung cancer
,
下腿
,
lower leg
pp.641-643
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907863
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抄録:内臓癌の下肢への皮膚転移は比較的まれとされている.今回我々は皮膚転移巣である下腿軟部腫瘤を肺癌の初発症状とした症例を経験した.
症例は59歳女性で慢性腎不全にて透析中に右下腿の腫瘤に気付き当科を初診した.この腫瘤は増大傾向にあったため,生検を行い小細胞性癌の転移が示唆された.胸部単純X線像にては,心陰影に隠れて見いだされなかった肺野の腫瘤陰影をその後の全身CTにて発見し,小細胞性肺癌との診断をえた.その後,この症例は全身化学療法を施行されたが,その甲斐なく死亡した.
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