文献抄録
原発性胆汁性肝硬変および原発性肺高血圧症に対する肝心肺移植
中安 邦夫
1
1慶応大学医学部外科
pp.1092
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210111
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肝移植の進歩に伴って,これまで肝臓と心臓,肝臓と腎臓,肝臓と膵臓などの同時移植が報告されているが,今回は肝・心肺同時移植例が報告された.
症例は,35歳女性で1978年より原発性胆汁性肝硬変症による黄疸と掻痒症を認めていた.1984年には,さらに肺高血圧症,右心不全症状が加わったため,King's College Hospitalに入院した.1986年11月には,肺機能,肝機能ともに悪化し,高度の食道静脈瘤も認めたため,心肺肝同時移植の適応と判断された.
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