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イラストレイテッドセミナー 一般外科手術手技のポイント
Lesson13 甲状腺切除術
Thyroidectomy
小越 章平
1
1高知医大第2外科
pp.1087-1091
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210110
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甲状腺疾患は、体表面近くにあるために触診しやすく穿刺生検も比較的簡単であること、また各種の機能検査法が確立しているために診断はかなり正確に出来る。しかし、手術適応については特に良性疾患の場合慎重でなければならない。また悪性の場合は、乳頭腺癌(papillary adenocarcinoma)が70%前後をしめるものの、その組織型の違いにより増殖進展の程度から予後まで異なり全く別の疾患を思わせることもある。しかし、全体的には放射線療法などにもよく反応するものが多く他臓器の悪性腫瘍に比較すれば予後は良いものが多く、そのため5年生存率より10年生存率が問題とされる。
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