特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
原発性胆汁性肝硬変
上平 幸史
1
,
下田 慎治
2
,
石橋 大海
1
1国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
2九州大学大学院医学研究院病態修復内科学
pp.196-199
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101509
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原発性胆汁性肝硬変(PBC)は中年女性に好発する慢性胆汁うっ滞性の自己免疫性肝疾患である.AMAが陽性であれば診断は比較的容易である.典型例は肝硬変・肝不全に至り,肝移植のよい適応となるが,無症候性のまま進行しない症例も多い.病名は「肝硬変」となっているが,診断時に肝硬変期に至っていない例が多いため,誤解のないよう説明する必要がある.特定疾患であり,症候性PBCに対しては医療費の一部が公費負担となる.
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