Japanese
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特集 鼠径ヘルニアの診療
鼠径部の局所解剖
Anatomy of inguinal region and inguinal hernia
矢野 博道
1
,
小村 順一
1
Hiromichi YANO
1
,
Junichi KOMURA
1
1久留米大学病院小児外科
pp.1007-1013
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210100
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鼠径ヘルニアの根治手術に必要な鼠径部の局所解剖を,手術の手順に従って,初心者にも理解し易いように記述した.成人,小児のいずれの場合でも,まず,適当な手術案内人(外鼠径部ヘルニアの手術では鼠径靱帯,内鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアではiliopubic tractとCooper靱帯)を確認した後,手術を先に進めるようにすると間違いが少ないと考える.一般に,合併症を起こし易い部位は鼠径管の内側に集中しているので,この部位の解剖を熟知し,外側から鼠径管を遊・剥離するように心掛けると合併症は防止できると考える.
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