若手外科医必読 ヘルニア手術の最前線 鼠径部ヘルニア
鼠径部ヘルニアの病因と局所解剖
淺野 博
1
,
小山 勇
1埼玉医科大学 消化器一般外科
キーワード:
局所解剖学
,
鼠径部
,
鼠径ヘルニア
,
腹斜筋
Keyword:
Abdominal Oblique Muscles
,
Anatomy, Regional
,
Groin
,
Hernia, Inguinal
pp.983-987
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015377923
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鼠径部ヘルニアは腹部ヘルニアの大部分を占めている.鼠径管後壁は横筋筋膜によって補強され,その他にもvalvular actionやshutter mechanismなどの機構が働いてヘルニアの発生を防いでいる.しかし,なんらかの原因によってこれらが破綻するとヘルニアが発生する.ヘルニアの治療は破綻した構造を修復することであり,根治性を高めるためには解剖を熟知することが重要となってくる.
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